汚れた手 【No.271】2010-04-14 Wed 06:00
ある用事で、バプテストの牧師に電話をしました。
「今日は祈祷会などありますか?」と尋ねたら、 「あと1時間ぐらいで『洗足式』が始まります」と言われました。 その日は受難週の木曜日、そうイエス様が十字架に架かられる前の夜、 弟子たちの足を洗われた日なのです。 いつか「洗足式」をしたいなぁと思っています。 神学生の時に一度経験したことがあるんです。 同部屋の方と足を洗い合ったのです。 すると相手の足を洗面器に浸けた時、指と指の間からホコリが浮いてきました・・・。 「しもべ」になることの意味、イエス様がそうして下さったこと、 少しだけ理解できたような気がしました。 ![]() 「洗足式」は、相手の足を洗うだけではなく、自分の足も洗われます。 相手の足を洗うことよりも、自分の足が洗われること、 ましてや自分の足が汚れていたら、大きな抵抗を覚えるでしょう。 もし教会で「洗足式」を行うことを告知したら、 恐らくほとんどの方は、その日にはいている靴下や足をチェックし、 もしかすると事前に足を洗ってくるかもしれませんね(笑) でも、それでは「洗足式」の意味は薄らぐような気がします。 汚れた足を洗うのもなんなのですが、 自分の汚れた足を洗ってもらうのもなんなのです・・・。 そう考えると、「洗足式」の意味って深いかもしれません。 「洗足式」をするなら、抜き打ちの方がいいかもしれません(笑) 先日の受難週祈祷会で、私たちの教会では聖餐式の時を持ちました。 主イエスの十字架を見上げつつ、その意味を確かめながら、 聖餐式の恵みにあずかりました。 式辞を読み、聖書朗読をし、祈り、 そしてパンを裂こうとして自分の左手を見た時に、 「しまった!」と思ったのです。 ![]() 忘れてはいけないことを覚書として手の甲に書いていたのでした・・・。 いつもは伝道師の妻に分餐してもらうのですが、 この日はみんなに前に出てきてもらっていました。 「汚れた手」であることを心の中で主にお詫びしながら、パンを裂きました。 もちろん聖餐式の前には、きちんと手を洗っているのですが、 今回は手を洗った後に覚書を書いてしまったようです・・・。 洗足式の足と聖餐式の手のお話しでした。 ちゃんちゃん! |
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