一緒なのにひとり2012-10-02 Tue 06:00
先週、小田垣雅也著『一緒なのにひとり』(リトン、2004年)を読み終えました。
古本で買ったので、強い筆圧の鉛筆下線を消すのに苦労しました。 それでも1冊前に読んでいた本が、とっても読みにくい文章だったので、 小田垣先生の文章がとっても読みやすく感じました。 プロテスタント牧師としては、「?」の部分も確かにあります。 また万人受けする書物ではありませんが、 私は小田垣先生の生き方(在り方)に魅力を感じます。 キーワードは「相対化」ですね。
かなり思い切った抜粋をしましたが、 「『打ち砕かれた心』とは、『打ちしおれた心』ではない」、 というこの言葉に出会っただけでも、心がすっきりと整理されるようでした。 ![]() 妻は、『一緒なのにひとり』という書名に惹かれたようです。 小田垣先生は、この矛盾した二重性こそが人の生きる場だと、 ある意味、肯定的にとらえています。(少々哲学的な説明が必要です) しかし妻は、「結婚して夫婦が一緒にいるのに、それでもひとりだなぁ」、 という寂しさのような感じで「分かる~」と思ったそうです。 あ、心配しなくても夫婦の危機などはありませんから~(笑) 理想的な夫婦像を演じているわけではなく、 夫婦でも理解し得ないことがあるという現実的な実感です。 そんな妻に、「僕だったら『一緒なのにひとり』じゃなくて、 『ひとりなのに一緒』って思うけどね~」と言うと、 「あー・・・」と仰っておられました。 秋の夜長、今秋は読書にふけります。 ![]() にほんブログ村 |
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