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北の大地で 星を数えながら

~日々の出来事や感じたこと、聖書の言葉など 小さくても星のようにキラリ☆光ることを 分かち合えればいいなぁ~

「あなたに褒められたくて」②

先週の記事で紹介した高倉健さんの『あなたに褒められたくて』。
何だか健さんらしくない、つまり男らしくない題名で、
買おうかどうか迷いつつも、買って正解でした。

私は健さんの映画をほとんど見たことがなく、
まして任侠映画時代のことを全く知りません。

ただNHKの「プロフェッショナル」で見た限り、
「男だなぁ」と思った次第で、この本を読んでやはり「男だなぁ」と思いました。

あなたに褒められたくて

どういうところを「男だなぁ」と感じるかと言いますと、
こだわりと優しさ、不器用さとさりげなさを併せ持つところでしょうか。

声高にラッパを吹くことなく、しかしこだわりはしっかりと持っていて、
独りでいることと、仲間を大切にすることとが1つになっている、
そんなところに魅力を感じ、「格好いい」と思うんですね。

 お心入れって、いい言葉ですよね。・・・・お心入れがないんですよね、このごろ・・・・端的に、どこどこの何でございますって、ちょっと高級といわれる料亭に行くと、
 「ええ、これは琵琶湖のシジミでございます」って。
 「聞いてねえよ」って言いたいときがありますね。
  どこどこの和牛でございますとか、これは何とかのヒレでございますとかって、みんな説明しちゃうんですものね・・・。

 この自分が今、売る商品に関しての・・・それはある意味では自信なんでしょうけど、僕はだからお心入れっていうのは、お互いにわかっているって、何も言わないで出すんだけれども、これだけはあなたのために自分は選んできたんだって言いたいけれども言わない。で、出された方は、これだけ気をつかっていただいて出してもらった、みんなわかってる・・・それはもうある意味では、文化だっていう気がするんですよね。

・・・・

 要するに思いが入ってないのに思いが入ってるようにやろうとするから具合が悪いので、本当に思いが入ってるのに、入ってない素振りするところが格好いいのかもわかんないですね。


私だったら「あなたのために、とっておきの○○を用意しました!」、
そう言うだろうなぁと思うわけなのです、いやらしいんですよね(笑)

気づいてもらえなかったとしても、「みなまで言わない」、
そんなさりげなさ、押しつけのなさ、すずしい風に吹かれていたいのです。

 初めてやぐらの前に立った日、ぼくは案内してくださったご住職(鎌倉霊園 宝戒寺)に、思わず言った。
 「この塔ではあんまりさみしいです。慰霊塔を作りたいんですが」
 ご住職は静かに言われた。
 「そういうことを、お一人でなさっちゃいけない。もうすでにそういう動きがありまして、多くの方々からの浄財が集まりつつあります。一円でもいいのです。一人でも多くの人からの浄財でできてこそ、供養というものです」


鎌倉のご住職、なかなかやりますね~、と思う次第です。
「牧師の私、大丈夫か!?」と、自問自答するわけです。
そして健さんが、周囲の人を見つめる眼差しにもうなるのです。

「走る犬の息の白さが雪の白に溶けていく」という表現を読むと、
「もしかしてゴーストライターがいるのかなぁ」と思いつつも、
一流の俳優の感性は、小説家以上なんだろうとも感じつつ。

僕はあなたに褒められたくて、ただ、それだけで、あなたがいやがってた背中に刺青(ホリモノ)を描れて、返り血浴びて、さいはての『網走番外地』、『幸福の黄色いハンカチ』の夕張炭鉱、雪の『八甲田山』。北極、南極、アラスカ、アフリカまで、三十数年駆け続けてこれました。 別れって哀しいですね。
 いつも――。
 どんな別れでも――。

 あなたに代わって、褒めてくれる人を誰か見つけなきゃね。


私が「男らしくない」と感じた「あなたに褒められたくて」という題名。
しかしこの文章を読んで、この「あなた」だったら、充分に理解できます。

健さんが褒められたかった「あなた」とは誰か。
もちろん私は、みなまで言いません。

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