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北の大地で 星を数えながら

~日々の出来事や感じたこと、聖書の言葉など 小さくても星のようにキラリ☆光ることを 分かち合えればいいなぁ~

「きよしこ」

 今年2月の特別講義の主題が「差別を考える」ということで、差別語について調べている時に、『きよしこ』という本を知りました。

 いわゆる「どもり」の少年が主人公の自伝的な小説なのですが、今はもう「どもり」と言わずに「吃音」というようです。私自身は「どもり」でも良いのになぁと思うのですが・・・。

 本を読む時の面白さは、知らなかったことを知る喜びや驚きの他に、「あー、そうそう!同じように考える人がいたんだ」という共感もあります。私にとって『きよしこ』は、共感部分が強い本でした。

 そうです、私も「どもる少年時代」を過ごしてきたからです。正確に言えば、今も時折りですが、言葉がすんなりと出てきません。

 「心の中でなら、いくらでもなめらかに話せるのに」(p.30)や、「メロディのついている言葉は、つっかえない」(p.31)という思いが、「あー、そうだ、そうだ」とよく分かるのです。

きよしこ

今度はつっかえなかった。といっても、今日の1日のトータルでは、濁音の成功率は3割ほどだった。「カ」行と「タ」行の音が頭につく言葉は最初からあきらめているし、途中で「カ」行や「タ」行が出てくるときも、すばやく別の言葉に言い換える。野球で言うならピンチヒッターを送るようなものだ。(p.214)



 そうなんですよ、別の言葉に言い換えるんですよね~。私の場合は「ア」行、つまり母音が今も出にくくて少々困っています。

 結婚式の聖書朗読で「愛」の「あ」が出てこなかったのです。息を吐きながら、何とか出た「あ、愛」の頼りなさ・・・(笑)

 また前任地の教会名が母音から始まるので、上手く言えないのです。なので電話では「はい、教会です」と応対します。

 するとある時、大先輩の牧師から「どちらの教会ですか?」とわざと尋ねられ、「電話の応対は、きちんと正式名称を言って下さい」とご指導されました。

 後輩を思う優しいご指導だと分かっているゆえに、その指導に応えられない自分にもどかしさを覚えていました。

 現在の教会は、私にとって発音しやすい「カ」行から始まるので、言い易いのですが、それでも「はい、教会です」と応対しています(笑)

「コーラ」と伝えようとして、「コ」がつっかえて、とっさに「アイスコーヒー」に言い換えたが、初対面の女のひとと向き合う緊張のせいだろう、「アイス」のあとに「コ」がすんなりとつづかず、しかたなく「ミルク」にした。(p.262)



 そう!レストランなどで注文する時に、注文したいものが言えないのです。メニューを指で示すか省略して言う時、トイレに行き誰かに言ってもらうとか、言えないから違うものを注文する時も・・・。

「どもるのに、なんで学校の先生になりたいんか」と訊かれても、きちんと筋道立てては答えられないように。・・・・・・少年は前を向いたまま、黙って小さくうなずいた。自信はない。でも、子どもたちになにかを、教える、――というよりも伝える仕事は、とても素敵だと思う。少なくとも、お金を儲けるために誰かと話をするよりも、ずっと。(p.268,271)



じぇじぇじぇっ!!!(連ドラの真似・笑)まさに高校、大学時代の私の思いそのままです。

 そんな人に説明しても分かってもらえないようなことを、この本にはたくさん記されていました。もし吃音の方が周りにおられたら、一読をお勧めします。

 少年時代のことも含めて、私にとって大きく共感できる1冊ですが、決定的な違いもあります。明日はそのあたりについて記します。

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