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北の大地で 星を数えながら

~日々の出来事や感じたこと、聖書の言葉など 小さくても星のようにキラリ☆光ることを 分かち合えればいいなぁ~

『ハーバードからの贈り物』 【No.131】

いつものように、105円で売っていたから買った本、

デイジー・ウェイドマン(訳:幾島幸子)
ハーバードからの贈り物
ランダムハウス講談社、2004年

ハーバード・ビジネススクールでは、
最後の講義で教授たちが自らの体験をもとにアドバイスを語るそうです。
「恒例の最後の授業にこそ、ハーバードの精神が息づいている」
という人も少ないそうです(本の扉より)。

105円で買ってきた本は、いつも寝ながら読むようにしています。
なので途中で違う世界に入り込んでいることも少なくありません(笑)
そんな読み手の状態も手伝っているのか、
期待していた割には、「面白くない。たいくつ・・・」という感想だった。

全部読むべきか、途中で投げ出すべきか、
この手の本は、最後に「美味しい話しを置いているかもしれない」、
そう思いながら何日かに渡って読み進めました。
良い睡眠薬になりました(笑)

そうやって読み進めていく中で、ヘンリー・B・ライリングなる人物が、
「レース」という題名の付けられた最終講義の内容に、心動かされるものがありました!
15人中の最後から3番目、この物語を読むために
この本に出会ったと言っても過言ではありません。

「ネタバレ」なので、万が一この本を読む方は、ここまでにして頂きたいのです。
(いないと思いますが・・・笑)

ハーバードからの贈り物

簡単に要約すると、こういう出来事をヘンリーは学生に話しました。
それは1993年、同じようにハーバード卒業を間近に控えた学生のことです。
ある学生がベーカー・スカラー(学年全体の上位5%に入る成績優秀者に贈られる称号)
になることが決まったとの通知を受けました。

ハーバード・ビジネススクールを無事に卒業し、
そこで学位を得たということだけでも名誉なことですが、
ベーカー・スカラーの称号は生涯を通じてその人の経歴に栄誉となり、
多くの門戸が開かれていくそうです。

しかしその学生は、自分の点数をその年の基準に照らし合わせてみると、
どうやら計算が合わないのです。何度計算しても基準に達していません。
「これは、間違いにちがいない」と彼は思いました。

そこで私たちならどうするでしょうか?
世界的エキスパートがつけた成績を、世界的エキスパートが計算したのです。
その計算間違いは、学生本人の問題ではありません。
彼と同じ立場に立たされたら、ほとんどの人はそのままにしているかもしれません。

しかしその学生は、教務係に電話をかけ、見落としているところを指摘しました。
話しは淡々と冷静に行われ、結局ベーカー・スカラーは彼に無縁のものとなりました。
彼以外の通知を受けたベーカー・スカラーたちは、
父母同席で学部長との晩餐会に招待されましたが、
もちろんそこに彼はいませんでした。

これで話しは終わるはずだったのですが、
卒業式当日、学部長がこの話を卒業生と来賓に披露しました。
話しが終わるや否や、卒業生全員が起立し、盛大な拍手を惜しみませんでした。

卒業

この話しを最終講義で語るヘンリーは、
この学生の判断の健全さに対して、出席者は拍手したと語りました。
彼は、微妙な状況に置かれた時、そのままにせず、
わざわざ正しいことをするという洞察力がありました。
プレッシャーの中でも適切な判断を下すことができる情緒的な成熟、
分別を持った人間、彼こそ信頼と尊敬に値する人物です、と語っています。

彼のような人が職を求めてきたら、喜んで力になりたい。
一緒に働くことになったら、頼りになる同僚だと安心する。
彼が君の投資勘定を管理することになったら、騙される心配は一切ない。
そして適切な判断力を最後に勧めていました。

とっても長い要約になってしまいました。
私は大切なものを感じずにはおれませんでした。
この章だけは(?)、寝むかったはずの私の目も冴えに冴え、
まるで私もその卒業式に列席していたかのように、
心の中で大きな拍手をしていました!


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