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北の大地で 星を数えながら

~日々の出来事や感じたこと、聖書の言葉など 小さくても星のようにキラリ☆光ることを 分かち合えればいいなぁ~

外山滋比古「思考の整理学」

外山氏の文章は、高校時代に現代文の試験問題の中で時々読みました。
「へぇ~」と思って、「知的創造のヒント」を購入して読んだのを覚えていますが、
さっぱり内容を覚えていません・・・。私は本や映画の内容をよく忘れます。
そういう点では、外山氏の勧める(?)忘却を実践しています(笑)

次に外山氏の名前を聞いたのは、神学生時代の説教学でした。
I先生が参考文献に挙げておられたのと、
外山氏の勧めるカード・ノートを紹介して下さったからです。
私も真似をしましたが、綺麗なカードが本棚の引き出しに入っています(笑)

そして昨年か一昨年、外山氏の書籍がベストセラーになっていると知りました。
「ほ~、原点回帰か!?」などと思っていましたら、
105円で売っていたので購入し、床の中で読み終えました。

外山滋比古『思考の整理学』ちくま文庫、1986年

思考の整理学
(ピンボケしてしまいました)

「2008年、東大生・京大生に最も多く読まれた本は、これだった!」
とのキャッチコピーです。
まさにそのキャッチコピーの通り、決して万人が読む内容ではなく、
大学に入学したばかりの人にとって最適なものだろうと思われます。

著者が中心的に記したかったことと違うのですが、
特に、私の心に残った2点を紹介します。

p.122 島田清次郎は、大正の文学青年から見て、まさに天才であった。それを疑うものは少なかった。それがどうであろう。僅か60年にして、ほぼ、完全に忘れられてしまった。当時としては、むしろ、夏目漱石の文学について疑問をいだくものが多かった。批判もすくなくなかった。それがいまでは国民文学として、近代文学において比肩しうるものなしといわれるまでになっている。

 大正の中葉において、現在のことを予測し得たものはほとんどなかったと言ってよい。流行というものはそれくらい人の目をくるわすものである。


いやぁ、驚き、桃の木・・・です。島田清次郎って全く知りませんでした。
しかも漱石よりも評価が高かった人物だなんて。
人の評価は、相対的なものだなぁと感じずにはおれません。

p.178 長年、愛用していた旅行かばんが、疲れてきた。


最近、こういう表現を聞かないのと、私も使わないなぁと思います。
かばんが「疲れてきた」という擬人法、著者の愛着ぶりが伝わってきます。
「くたびれたスーツ」なんていう表現も、愛着と哀愁さえ感じますね。

この本は、1983年に出版されたものが1986年に文庫化されたようです。
バブル時代の中を通り、四半世紀を経ても読み継がれる理由が、
こういうところにもあるのではないかなぁと思いました。



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