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北の大地で 星を数えながら

~日々の出来事や感じたこと、聖書の言葉など 小さくても星のようにキラリ☆光ることを 分かち合えればいいなぁ~

想像力

著名なHさんが記したある本に、
1985年の日航機墜落事故について触れておられました。

墜落する飛行機の中で1人のビジネスマンがメモに、
「僕はあなたに感謝する」、「私は本当に幸福だった」
という内容の感謝を表す言葉を残していたことを紹介していました。

そして著者は、以下のように感想を述べていました。
「迫りくる恐怖と闘いながら、それでも決別の言葉を残すなんて、
 勇気のない人にはとてもできることではありません」

「勇気のない人にはとてもできることではありません」、
昨年この言葉を読んで、私は少し悲しくなりました。

1985年、当時中学2年生だった私は、祖父の家で墜落事故のニュースを聞き、
助かった1人が同じ中学2年生だったことが印象に残っていました。

そして自宅に帰り、斜め前に住んでいるおばちゃんから、
近所のKさんがあの123便に乗っていたことを教えられたのです。

搭乗者の名前と顔写真が載っている新聞記事を食い入るように見つめ、
本名が一字誤植でしたが、確かにKさんが乗っていたことを確認しました。
5軒離れてKさんの家があり、母のお使いで何かをよく持って行き、
おばさんからよくお菓子をもらったのを覚えています。

前述のHさんが記していたように、
何人かの方が遺言を残していたという報道を見た時、
私は母に「Kのおっちゃんは、何も書かなかったのかなぁ」と尋ねました。

母は「最後まで助かると信じていたから、書かなかったんだと思うよ」
と言いました。私はその言葉を聞き、確かにそうだなぁと思いました。

imagination

Hさんが記すように、騒然とする機内で、万が一のことを思って冷静になり、
感謝の言葉をメモに残すことも確かに勇気のあることだと認めます。

しかし同時に、最後の最後まで、生きるという強い意志をもっていたこと、
このことも勇気のあることだろうと、私は思うのです。

Kさんのことがなければ、私はHさんに全面的に賛成していたでしょう。
「勇気のない人にはとてもできることではありません」だと、
メモを残さなかった大多数の人々は、勇気がなかったと断言されている、
そんな印象をもってしまいました。

Hさんの言いたいことはよく分かります。
Hさんへの尊敬の思いは変わらないままに、最後の文章は、
「勇気ある行動だと思います」でも良かっただろうと思います。

私も人に伝える仕事をしていますし、
このようにblogも綴っています。

話す側、書く側にある時、何を伝えるかということと同時に、
どのように伝わるかという想像力を持つことを、
Hさんの本を読みながら自戒しています。

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