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北の大地で 星を数えながら

~日々の出来事や感じたこと、聖書の言葉など 小さくても星のようにキラリ☆光ることを 分かち合えればいいなぁ~

夕暮れ時

50歳で癌を宣告された藤掛明さんの著書を読みました。
一六時四〇分 -がんになった臨床心理士のこころの記録

クリスチャンの臨床心理士である藤掛さんのblogなどを読んでいること、
一度発達障害や人格障害について質問をし良書を教えてもらったこと、
そして藤掛さんのことを直接知っている方からこの本を頂いたので、
勝手に「藤掛さん」と親しみを込めて呼んでいます。

16時40分

「人生時計」というものがあって、人生を1日にたとえ、
24時間で表現し、3で割るものが有名なんだそうです。

18歳の方は午前6時、30歳の方は午前10時、
36歳の方は正午、42歳の方は14時、60歳は20時・・・。

藤掛さんが癌の告知を受けた時は50歳で、
人生時計が夕暮れの16時40分ということが書名の由来とのこと。

私にとって50歳というとあと10年ということで、
10年後の自分を想像しながら読み進めました。

病名を公表するかどうか、公表した時のマイナス面、
病者への励ましの言葉が独特な窮屈感をうみ出すことがあること、
社会との接点、仕事を続けることや休むことなどなど、
臨床心理士らしい眼差しで、まさに「こころの記録」として綴られています。

私自身牧師として、癒しについて、二律背反、存在論的矛盾などなど、
神学的にも考えさせられる事がらが多くありました。

余命のことなどを考えざるを得ない癌の宣告を受けてから、
藤掛さんご自身の思いを率直に綴られていますが、
重々しい悲壮感が支配しているわけでも、
信仰者としての優等生的な言質がはなたれているわけでもありません。

それは「連載を終えて」に記された藤掛さんの言葉が、
そのまま全てを物語っています。

いずれにしろ、状況や病状が変化していく中で、自分の心に絶えず耳を傾けていくしかない。それも、「わからないこと」と、「わかったと思うことが刻々と変わっていくかもしれないこと」を最大限に尊重しながら。


10月の夕日
(10月下旬の夕日、教会の2階から)

夕暮れ時の澄んだ空気に全身が包まれる中で、
藤掛さんと本をプレゼントして下さったご夫妻と共に並びながら、
夕日を眺めている、そんな感じがしました。

それはあるがままを受けとめつつ、
同時に「小さな喜び」と「ささやかな希望」を数えている、
そういう読後感です。

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